相続人も知らない山林

「誰も知らなかった山林」

〜突然の相続と隠れた資産〜

ある日、東京都内に住むご依頼者様(50代)は、父の他界に伴い、遺産分割協議を進めることになりました。父の財産は、都内の自宅と預貯金が中心で、特に問題なく相続手続きを終える予定でした。しかし、調査を進めるうちに、父名義の山林が存在することが判明しました。

その山林は、祖父の代から受け継がれたもので、父も生前ほとんど関心を持っておらず、登記情報を見て初めて存在を知ったのです。場所は長野県の山奥で、相続人の誰も訪れたことがありませんでした。

問題発生

  • 固定資産税の負担
     → 価値がないと思っても、所有している限り固定資産税が発生する。
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  • 管理責任
     → 倒木や不法投棄の問題が発生する可能性がある。
  • 売却の難しさ
     → 山林は需要が少なく、すぐには売れない。

相続人たちは山林の処分を検討しましたが、地元の不動産会社でも売却は難しいと言われ、維持するしかない状況に。結局、田中さんは「所有権放棄」を検討しましたが、現行の法律では簡単に放棄できるものではなく、地元の自治体と相談しながら進めることになりました。

解決策

最終的に、田中さんは「山林活用の専門業者」に相談し、企業が森林保全のために買い取るプログラムを利用できることが判明。市場価値は低かったものの、固定資産税の負担がなくなることから、手放す方向で話がまとまりました。

教訓

山林は、相続時に見落とされやすい財産の一つですが、維持費や管理責任が発生するため、早めに調査・対策を行うことが重要です。もし不要な山林を相続することになった場合は、売却・寄付・管理団体への委託などを検討し、負担を減らす手段を考えましょう。

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