未払い配当金について
未払い配当金とは、株主が受け取るべき配当金が、何らかの理由でまだ支払われていない状態の配当金を指します。この未払い配当金を相続する場合、以下の手続きや注意点があります。

1.未払い配当金の確認
未払い配当金の有無とその内容を確認します。
- 発生原因: 株主が配当金を受け取っていなかった理由(通知が届かなかった、振込先が不明など)。
- 確認方法: 証券会社や発行会社に問い合わせ、未払い配当金の存在や金額を確認します。
- 時効の確認: 配当金は一般的に5年間の時効があります。時効が成立すると請求できなくなります。
- 相続手続きの準備
未払い配当金を相続するためには、通常の相続手続きが必要です。
必要書類
以下の書類を準備します。
- 被相続人の戸籍謄本
- 相続人の戸籍謄本
- 遺産分割協議書
- 相続人全員で未払い配当金の分配方法を決定し、署名・押印。
- 遺言書がある場合は、それに基づいて手続きします。
- 相続人全員の印鑑証明書
- 株式の証券情報
- 被相続人が保有していた株式の証券会社情報や配当金通知書。
- 証券会社や発行会社が指定する書類
- 配当金の受取手続き
未払い配当金は、以下の手順で請求します。
- 証券会社や発行会社に連絡
- 未払い配当金の手続き窓口に問い合わせて、必要な手続きや書類を確認。
- 必要書類の提出
- 相続手続き完了後の受取
- 注意点
(1) 時効の適用
未払い配当金には**時効(通常5年)**があります。相続手続きが長引く場合、時効に注意してください。
(2) 税金の確認
- 未払い配当金も相続財産に含まれるため、相続税の申告が必要になる場合があります。
- 配当金を受け取った際に、所得税や住民税が課税されることがあります。
(3) 名義変更の必要性
被相続人が保有していた株式の名義を、相続人に変更する必要がある場合があります。この手続きが完了しないと、配当金請求が進められないこともあります。
(4) 証券会社や発行会社の指示に従う
証券会社や発行会社によって、細かい手続きや必要書類が異なるため、事前に詳細を確認してください