日本人は遺言書を誤解している

日本人は遺言書を誤解している?
 
アメリカなどでは遺言書が当たり前という風潮があるようですが、なぜか日本人は遺言書を書く人があまり多くありません。最近のある調査によると十数%程度だとのことです。現状では明らかに少数派と言えます。その理由はいろいろありそうですが、一つには遺言書をなぜか遺書と混同して考える人がいることもあるようです。しかし言葉はたしかに似ていますが、この二つは似て非なるものと言えます。遺書はこれから死のうとする人が、その理由や覚悟、死への思いなどをダイイングメッセージとして残すものですから、それを見る人にとっては何か恨み言を聞かされるようなもので、あまり縁起の良いものではなく暗い印象です。
これに対して遺言書は、同じ死後のために残すメッセージではありますが、計画性のある正しく明快なものです。
相続人同士の死後のもめ事は、必ずしも遺産額が多いから起こるわけではなく、どちらかと言えばやや少な目の場合に起こるとの調査結果もあるくらいです。世間一般の例を見ても「金持ちケンカせず」の言葉もあるくらいですから、これは何となく頷ける話です。

 

死後のもめ事を防ぐ意味からも、遺言書はきちんと書いておきたいものです。特に相続人が複数いる場合は、たとえ今はお互いに仲が良かったとしても、いざ遺産を目の前にしたら人間どうなるかはなかなか予想がつかないものです。高齢化社会となり、最近は生前にいろいろ準備を済ませて最後を迎えようとする「終活」をする人が増えています。その一つとして、残される家族のためにもぜひきちんと遺言書を書いておくことを心がけるべきではないでしょうか。 

 

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