金融機関の手続きで実際にあった話

金融機関の相続手続きで実際にあった話

「知らなかった相続人」が突然現れた!?銀行手続きで発覚した前妻の子ども

~ある家族のびっくり相続エピソード~

 亡くなった父の銀行口座を手続きしようとしたら

ある日、父親(故人)の銀行口座を解約しようとした相続人A(長男)が、金融機関に必要書類を提出していました。
銀行側からは「相続手続きのため、法定相続人全員の確認が必要です」と言われ、戸籍謄本を取得して提出。

家族は、「相続人は母と自分(長男)、弟(次男)の3人だけ」と思っていたため、特に疑問に思わず手続きを進めました。
ところが、数日後、銀行から思いもよらぬ連絡が

 

「銀行からの通知」で発覚した前妻の子ども

銀行:「ご提出いただいた戸籍を確認しましたが、実はお父様には前妻との間にお子さんがいることが判明しました。」
相続人A:「……えっ?? そんな話、聞いたことないですが!?」

実は、父には若い頃に結婚・離婚歴があり、そのときに生まれた子ども(前妻の子)が1人いたことが、銀行の調査で発覚。
現在の家族はこの事実をまったく知らされておらず、長男Aと弟Bは驚愕。

さらに、銀行の相続ルールでは「相続人全員に手続きの案内を送る」決まりになっていたため、すでに前妻の子どもにも通知が送られていたことが判明。

突然の電話「相続の件で話があるのですが

相続人Aと弟Bは混乱しながら母親に相談。
母親は「そんな話、私も聞いていない…」と困惑していたが、数日後、見知らぬ番号からAの携帯に電話がかかってきた。

電話:「あの…突然すみません。私は○○(前妻の子)と申します。銀行から相続の手続きの案内が届いたのですが、お話できますか?」
相続人A:「えっ……? あ、はい……。(本当にいたのか…!)」

Aは、実の兄弟だと知らなかった人から突然連絡を受け、動揺しながら話を聞くことに。
前妻の子どもも「亡くなったお父さんの相続の話が突然届いて驚いた」とのこと。

このとき、相続手続きをスムーズに進められるかどうかは、この前妻の子どもが協力的かどうかにかかっていた。

 

前妻の子が「遺産を請求」し、相続トラブルに発展

長男Aと弟Bは、「今まで会ったこともない人だし、正直言って遺産を分けるのは納得できない」と思っていたが、法律上、前妻の子どもも「法定相続人」として相続する権利がある。

前妻の子:「私はこれまでお父さんとは一度も会っていませんでした。でも、法律上の相続人だと銀行から説明を受けました。私の相続分をしっかり受け取りたいです。」

銀行の案内を受けた前妻の子は、正式に遺産分割協議に参加する意思を示し、遺産の取り分を主張

長男Aと弟Bは「今さらそんな話をされても…」と納得できなかったが、相続人全員の合意がないと遺産分割が成立しないため、話し合いをせざるを得ない状況に。

最終的に、長男Aと弟Bは前妻の子と弁護士を交えて話し合い、相続分の一部を渡すことで和解
銀行手続きはその後進められたが、「まさかこんなことになるとは思わなかった」と、家族は最後まで驚きを隠せなかった。

 

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