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兄弟が遠方・海外にいて、遺産分割が全然進まない…
神戸市にお住まいのBさん(60代・長男)は、お母様が亡くなられたことをきっかけに、相続手続きを進めることになりました。
相続人は、Bさんのほかに、北海道に住む妹さん(次女)と、アメリカに移住している弟さん(三男)の3人兄弟。
「うちの家族は仲がいいから、きっと話し合いもスムーズにいくだろう」――最初はそう思っていたそうです。
しかし、実際に遺産分割の話を始めてみると…
🔸 連絡の時間が合わない
・アメリカ在住の弟さんとは時差があるため、LINEや電話ができる時間が限られており、やり取りが1回で終わらず何日もかかる
・メールで説明しても、「法的に正しいのか?」「この書き方でいいのか?」と不安ばかりが募る
🔸 話が感情的になって進まない
・実家を誰が相続するかという話で、妹さんが「遠くて管理できないのに相続だけするの?」と感情的な対立
・Bさん自身も「もう面倒だ、好きにしてくれ」と途中で疲れ果ててしまった
🔸 書類のやり取りが手間
・遺産分割協議書の原本を3人分回して、署名・押印をもらうために何度も郵送
・アメリカからは「在外公館の証明書が必要」と言われて、弟さんが領事館まで出向く手間が発生
「これ、何か月かかるのか分からない…」とBさんから当事務所にご相談をいただきました。
当事務所では、まず相続人全員のご意向を丁寧にヒアリングし、それぞれの言い分をまとめました。その後、それぞれ納得できる形の協議書案を作成し、署名押印や必要書類の案内、領事館での手続き方法までトータルでサポートしました。
結果として、当初3か月以上かかりそうだった手続きが、約1か月半で無事に完了。