全国銀行協会の信用情報調査について
- CIC、JICCの信用情報調査を解説しましたが、今回は全国銀行協会の信用情報調査について記載していこうと思います。調査目的は、被相続人が持っていた借入金や未払いの金融債務を確認するため、銀行や貸金業者への返済義務が相続人に発生する可能性があるため、事前に全貌を把握するなどが挙げられます。
JBA全銀協(全国銀行個人信用情報センター)の信用情報開示請求
亡くなった方の信用情報を開示請求するには、遺族や相続人として以下の手順を行います。
開示請求できる人
- 法定相続人(配偶者、子どもなど)。
- 法定相続人以外の場合は、正当な利害関係を証明する書類が必要です(例:相続放棄手続きに関連する場合など)。
手続きの流れ
- 開示請求の申請方法
郵送での申請
全国銀行個人信用情報センターの公式サイトから申請書をダウンロードし、郵送で送付。
- 提出書類
以下の書類を用意する必要があります。
戸籍謄本 相続関係がわかる戸籍など
相続人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
印鑑証明書(必要に応じて)
- その他必要書類
- 相続人が複数いる場合、相続代表者としての証明書または委任状。
- 遺産分割協議書(開示請求が必要な場合のみ)。
- 開示手数料
- 1回あたりの手数料(目安:1,000~2,000円程度)。
- 支払い方法は郵送時の郵便小為替など。
- 開示結果の受領
- 開示請求後、郵送または指定した方法で情報を受け取る。
- 手続き完了まで1~2週間程度かかる場合があります。
負の財産の把握も必要になりますので、しっかり調査することが必要です。