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相続したら古民家がついてきた…負動産からの大逆転!
相続の知らせと驚きの不動産
東京で働く30代の男性は、ある日突然、田舎に住む祖父の土地を相続することになりました。祖父が亡くなり、男性のお父様もすでに他界していたため、相続権が回ってきたのです。
「田舎に土地なんていらないな…」と思いつつ、手続きを進めるために現地を訪れると、そこにはなんと築100年以上の古民家が!
まるで映画に出てくるような茅葺き屋根の家で、まわりには広い庭、さらには竹林や池まである。
しかし、家の中はボロボロで、雨漏りもひどく、シロアリの被害もある。「これを維持するのは無理だ…解体しかないな」と思いながらも、せっかく来たので少しだけ探索してみることにしました。
歴史的な価値のある家だった!
家の中を歩いていると、土間の奥に古い巻物や手書きの書類がいくつも残っていました。「なんだろう?」と興味を持ち、近くの郷土資料館に持ち込んでみると、驚くべき事実が発覚!
「これは江戸時代の地元の名主(村長のような役職)の家系図ですね」
「この家、貴重な歴史的建築物ですよ!」
なんと、男性の祖先は江戸時代に村を治めていた名家であり、この家はかつて村の重要な集会所として使われていたことが判明したのです。郷土資料館の担当者から「こういう歴史ある建物は地元にとって貴重なので、ぜひ保存してほしい」と言われ、さらに観光協会の人にも声をかけられました。
負動産が観光資源に!?
男性は最初、「古くて壊すしかない」と思っていた家が、地域の人々にとっては大切な文化財であることを知り、心境が変わっていきました。
とはいえ、修繕にはかなりの費用がかかる…。そこで、地元の行政に相談したところ、古民家再生の補助金制度があることがわかりました。さらに、地元のボランティア団体も「修繕を手伝いたい!」と申し出てくれ、クラウドファンディングも利用して資金を集めることに。
1年後、家は見事に復活!
**「築100年の古民家ゲストハウス」**として生まれ変わり、田舎暮らし体験や伝統文化のワークショップ(農業体験、和紙作り、陶芸など)を提供する施設になりました。
「最初は処分するしかないと思っていたのに、まさか自分が宿のオーナーになるとは…」と男性。今では都会の仕事を続けながら、週末は古民家でゲストを迎える二拠点生活を楽しんでいるそうです。
田舎の土地は一見価値がないように見えても…
このエピソードの教訓は、「田舎の土地や建物は、一見すると負担に見えても、活用次第で価値が生まれる」ということ。
「いらない」「どうしよう」と思う前に、その土地や建物の歴史、価値、活用方法をよく調べてみると、思わぬ可能性が広がっているかもしれません。
このような男性のケースのように、行政の補助金や地元の人々の力を借りることで、**「負動産」から「宝の山」へと変えることができる可能性もあるので、一度ご確認ください。